ヒーローの条件

キョン「おまえ敬語の優等生なんて演じてて疲れねえ?」
古泉「否定はしません。あなたのように堂々と暴言を吐いてみたいと、たまに思うこともあります」
キョン「……そうかい。それでもやってけるって事は、うまいことストレス発散してるんだろ。閉鎖空間で暴れるとか」
古泉「そうですね。昼夜を問わず駆り出されていた頃はそれ自体がストレスでしたが、最近のような頻度であればいい運動です」
キョン「まあ、慣れたらちょっと楽しそうに見えるもんな」


古泉「僕としては神人狩りそのものより、演出でストレス発散してますがね」
キョン「演出?」
古泉「攻撃するときに技名を叫んでみたりです。どうせ誰も見てませんから好きなだけ叫んでますよ」
キョン「ああ……セカンドレイドーとかあれか」
古泉「それもですが、今僕が凝っているのは前口上です」
キョン「はあ?」
古泉「戦闘開始前にひとこと言うんですよ」
キョン「たとえば?」

古泉「最初に言っておく! 僕はかーなーり、ハンサム!」
キョン「……え?」
古泉「道理の通らぬ神のストレスに敢えて挑戦する、頼りになる神出鬼没のエスパーいっちゃん! 世界を救いたい時は、いつでも言ってくれ!」
キョン「………こ、古泉?」
古泉「たったひとつの日常捨てて、生まれ変わった異能の体! 青い巨人を叩いて砕く! 一樹がやらねば誰がやる!!」
キョン「………」
古泉「閉鎖空間のあるところ必ず現れる、神人が暴れるところ必ず行く……エスパー戦士、古泉一樹!!」
キョン「………」

古泉「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ! 神人倒せと僕を呼ぶ!! 聞け神人共! 僕は超能力戦士古いz」
キョン「古泉、行儀悪いから机から降りろ」
古泉「え、あ、はい。すみません」

 


エスパーとしてスペクタクルにカッコよく活躍する古泉が見たいです。驚愕では期待できるんだろうか……。
高校生が言うはずのないネタまみれでスミマセン。