スリルショックスペクタクル

キョン「ほれ、王手」
古泉「うっ………参りました」
キョン「うーん、ボードゲームも悪くないが、勝ってばっかだとイマイチ緊張感に欠けるな」
古泉「僕はいつも必死ですよ」
キョン「その割にはさっぱりだな。だいたい一番緊張感を削いでるのは、おまえのその万年ニヤケ顔だ」
古泉「ひどいです」
キョン「負けそうなときは、それらしく追い詰められた表情をしろよ。そしたらこっちも負かしがいがあるってもんだ」
古泉「………(この人Sか)」

キョン「はぁ、もっとスリルっつーか張り合いのある遊びはないもんかね」
古泉「スリルですか? 危険を伴うようなものは……」
キョン「そうだ! 野球拳しようぜ!!」
古泉「は!?」
キョン「これならスリルあるだろ」
古泉「ちょ、ちょっと待ってください! それ、僕が勝負全般に弱いと知っての提案ですか!?」
キョン「……そ、んなことは、ない」
古泉「なんですか今の妙な間は」

キョン「気のせいだ。おまえだってジャンケンごときでボロ負けしないだろ。条件は対等だ」
古泉「いやいやいや、こないだあっち向いてホイで勝負したとき、僕だけ首が筋肉痛になったのを忘れたとは言わせません!」
キョン「記憶にないな。とにかくやろうぜ。♪やーきゅーうーすーるならー」
古泉「しません! しませんよ! あなたのセクハラに付き合う気はありません!」
キョン「セクハラとはなんだよ。別におまえを全裸にしてやろうとか考えてるわけじゃないぞ」

キョン「ネクタイか靴下か、どっちかは残してやるから」
古泉「変態だああああああ!!」

-----
「このキョン様がひどい 2010」その2