長門友の会

キョン「では次回のプロジェクトを提案する」
古泉(ぱちぱちぱち)
キョン「長門の好きなケーキをずばり当てる!」
古泉「ふむ」
キョン「俺はチョコケーキに賭けるぜ。前に生チョコを美味そうに食ってたからな」
古泉「僕はミルフィーユですかね。たくさん食べてる感触がして好きそうだと思います」
キョン「じゃあ放課後か探索か、次に3人の組み合わせになったときに決行だ」
古泉「了解しました」

数日後----
古泉「先ほど朝比奈さんからメールが。補習で団活はお休みだそうです」
キョン「ああ、俺にも来た。ハルヒは家の用事で今日は帰ったぞ」
古泉「では」
キョン「おう」

キョン・古泉「じゃんけんぽん!!」

古泉「くっ……」
キョン「ふっ……」
古泉「じゃんけんぐらい勝ちたいものです……」
キョン「じゃあよろしくな。駅前の店が美味いらしいからそこのヤツを頼む」
古泉「ええ!? 今からこの坂を往復して来いっていうんですか」
キョン「他に近所にケーキ屋なんてないだろうが」
古泉「仕方ありませんね……」
キョン「代金は立て替えといてくれ。予想が外れた方が後で全額払うってことで」
古泉「了解しました」
キョン「じゃあ俺は先に部室行ってるぞ」
古泉「はい。………もしもし、新川さんですか? 学校裏手まで車を回していただきたいのですが」
キョン「おおい! 職権濫用だろそれ!」

部室-------
ガチャ
キョン「おーす」
長門「……」チラッ
キョン「ハルヒと朝比奈さんは今日は用事で休みだってよ」
長門「……」
キョン「古泉は遅れてくるらしい」
長門「……」コク

キョン(古泉来るまで暇だな……。パソコンでもいじるか)

カチカチ

キョン(ブックマークが怪しげな超常現象のサイトで埋まっている。ハルヒめ……)
キョン(ん? これはファッションサイトか。なんだ、アイツも案外……ってコスプレ衣装かよ!)
キョン(また朝比奈さんに無体をはたらくつもりか……、っと、お。この服はなかなか……)

ガチャッ

古泉「どうも。遅れて申し訳ありません」
キョン「よう」
長門「……」
古泉「用事で校外に行きましたので、ついでにおやつを買ってきましたよ」チラッ
キョン「お、そいつは嬉しいなー」コクッ

古泉「レディファーストですからね。長門さんからどうぞ」
長門「……」
古泉「チョコケーキとミルフィーユがありますよ。お好きな方をどうぞ」
長門「………………」
キョン「長門?」
長門「………ーズは?」
古泉「はい?」
長門「レアチーズは、売り切れ?」
キョン・古泉「!!」

古泉「も、申し訳ありません、あったようには思いますが、候補に入れませんでした。僕としたことが考えが足りませんでしたね」
キョン「そ、そうだぞ。チョコ2つにミルフィーユ1つとかアンバランスだろ! 3人なんだから3種類買えよな!」
古泉「い、いやあ、仰るとおりで、あはははは」
長門「……いい」

長門「ミルフィーユもチョコケーキも好き」
キョン・古泉「!!」

キョン「長門! 両方食え!!」ズイッ
長門「? ……それでは数が足りない」
古泉「僕らはこちらのチョコケーキを半分ずつ食べるので問題ありません」
長門「……いいの?」
キョン「ああ、俺そんな腹減ってないし、遠慮せず食べろ」
古泉「どうぞどうぞ」

長門「……ありがとう」

長門(もくもくもくもくもく)

キョン・古泉「……」ジィー
古泉「……折半でいいですね」ボソッ
キョン「……ああ」

 


長門を甘やかしまくる男子が好きなんだよう。