ホワイトクリスマス

クリスマスネタとして描いたものの、絵の中にクリスマスを示す要素が何もなかった。
キョンがチキン食ってる……けどチキンなんていつでも食べるし。一応キョンのパーカーが緑、古泉のシャツが赤というクリスマスカラーになっております……(言わないとわからない)

→雪降りアニメ版

なつをさんがSS書いてくれたので掲載ッ!


「ほら、見てください。雪ですよ」
「おー、どうりで寒いはずだぜ。この感じだと積もるかもな」

明日は妹に雪だるま作りやらされるかもなぁと嘆く彼。文句を言いながらもなんだかんだ付き合ってあげるのだろうなと思うと微笑ましくて僕はつい笑ってしまった。

「なに笑ってんだよ」
「いえ、なんでも」

そう言うと彼は唇を尖らせながらどうせロクでもないこと考えたろうと僕を小突いた。そんな些細なことがとても嬉しくて僕の顔は緩みっぱなしだった。
ふと視線を感じて、そちらへ顔を向けると彼が優しい眼差しで僕を見ていた。

「…どう、されましたか?」
「ん、いや…」

「灰色の空でも、お前は笑えるようになったなって」

僕らの世界はまだ少しだけ不安定で大切な彼女に隠し事もしているけれどみんな少しずつ変化している。
一片二片と落ちていき、やがて積もり、暖かい日差しを受けて溶けていく雪。切ないけれど、その先に何故か暖かい未来が垣間見える。

「雪だるま、よろしければ僕にも作らせてください」
「お前も作るなんて聞いたらあいつはしゃぐぞ」

明日が楽しみだ。僕はもう、朝を迎えることがこわくない。


古泉が幸せそう……。雪を見てはしゃいでる様子はこっちもニコニコしてしまいますな。そんな古泉を見てたらキョンもきっと幸せ(´∀`*)
灰色の雪空に積もっていた古泉の憂鬱も、雪と一緒に溶けますように。
なつをさん、ありがとうございました!